「悪玉糖質」とは、血糖値を急激に上昇させやすい糖質、つまり高GI(グリセミック・インデックス)食品のことを指します。
たとえば、白米、白パン、砂糖を使ったお菓子などが代表的です。
これらは体にとってすぐにエネルギーになる反面、インスリンが大量に分泌されやすく、脂肪をため込みやすいというデメリットがあります。
過剰に摂取すると、肥満、糖尿病、血管障害などのリスクが高まるため注意が必要です。
一方、「善玉糖質」と呼ばれるのは、血糖値の上昇がゆるやか(低GI)で、食物繊維やビタミン・ミネラルも含まれている糖質です。
たとえば、玄米、全粒粉パン、オートミール、果物、豆類などが該当します。
これらは満腹感が長続きし、体に必要な栄養素も一緒にとれるため、健康的な糖質の選び方と言えます。
つまり、糖質がすべて悪いわけではなく、「質」と「量」と「タイミング」が重要なのです。
運動前にはエネルギー補給として少量の「悪玉糖質」も効果的な場合がありますが、普段の食生活ではできるだけ「善玉糖質」を選ぶようにすると、健康的な体作りに役立ちます。
以下に悪玉糖質と、善玉糖質についてGI値とともに例を拍子します。
悪玉と善玉糖質とGI値
悪玉糖質 | GI値 | 善玉糖質 | GI値 |
---|---|---|---|
ブドウ糖(グルコース) | 100 | 玄米ご飯 | 50 |
ベークド・ポテト | 95 | パン・コンプレ(製粉歩留85~90) | 50 |
白いパン(製粉歩留65~75) | 95 | グリーンピース(生) | 50 |
マッシュ・ポテト | 90 | 朝食用シリアル(コンプレ) | 50 |
蜂蜜 | 90 | ロールド・オート麦(圧麦) | 40 |
にんじん | 85 | 生フルーツジュース | 40 |
ポップコーン | 85 | ライ麦パン・コンプレ(85~90) | 40 |
コーンフレーク | 85 | パスタ・コンプレ(やや玄い) | 40 |
餅(もち) | 80 | うずら豆 | 40 |
砂糖(スクロース) | 75 | 全粒粉パン(製粉歩留90~98) | 35 |
フランスパン(製粉歩留75~78) | 70 | 乳製品 | 35 |
朝食シリアル | 70 | いんげん豆(乾) | 30 |
ボイルド・ポテト | 70 | レンズ豆(乾) | 30 |
ビスケット | 70 | ガルバンソ(ひよこ豆、乾) | 30 |
トウモロコシ | 70 | 全粒粉パスタ(スパゲッティ等) | 30 |
白米ご飯 | 70 | フルーツ類(生) | 30 |
灰色の田舎パン(製粉歩留78~85) | 65 | マーマレード(ペクチン添加) | 25 |
ビート(砂糖大根) | 65 | 果糖(フルクトース) | 20 |
ぶどう | 65 | 大豆(乾) | 15 |
バナナ | 60 | 緑黄色野菜、レモン | <15 |
ジャム類 | 55 | きのこ、海藻 | <15 |
マカロニ、スパゲッティ類 | 55 |