体の中で脳だけが、体脂肪をエネルギー源として利用できないことです。脳が利用できるエネルギー源はブドウ糖だけです。
体脂肪からブドウ糖が合成できないことが問題になってきます。
ブドウ糖を作り出すためには、アミノ酸が必要になります。
アミノ酸を利用してブドウ糖に変換するのです。
体の中でアミノ酸が貯蔵されている場所といえば、筋肉です。
カルシウムが不足している時に体が骨や歯を溶かして補うように、ブドウ糖が足りない時には筋肉を分解してアミノ酸を取り出します。筋肉から取り出したアミノ酸をブドウ糖に変換し、脳のエネルギーとするのです。
脳は1時間に6gのブドウ糖を消費します。
24時間で考えると、脳は144gのブドウ糖を消費します。
よって炭水化物抜きダイエットをすることで、144gのブドウ糖に該当する筋肉量が毎日失われていくことになります。
アミノ酸とブドウ糖のエネルギー量はどちらも1gあたり4kcalですので、単純計算すると毎日144gもの筋肉が失われていくということになります。
ごはん1膳は約250kcalですが、コンビニ弁当や駅弁などのごはんは、箱に押し込まれているので、約400kcalもあります。
夏によく食べるそうめんは、ごはんと同じくらいのカロリーがあり、スッキリしているので、ごはん2膳分の500kcalくらいは食べてしまっているものです。 これに天ぷらなどをプラスするとかなりのカロリーになります。
あんパン、ジャムパン、クリームパン、メロンパンなどの菓子パン は、400kcalくらいあります。たった1個でも、どんぶり1杯のごはんくらいのカロリーがあります。
くずきりや春雨は、こんにゃくのようにカロリーがないと思われがちですが、デンプンからできているので、ほとんどが糖質です。
甘いお菓子には砂糖がたっぷり入っていますが、甘くない煎餅も米からできているので、同じようにほとんどが糖質です。
コロッケパン、焼きそばパンなどの 総菜パン 、力うどん、お好み焼き定食など、炭水化物の上に炭水化物を乗せたものは、糖質の摂りすぎです。
ポテトサラダ、マカロニサラダも、野菜というより炭水化物が多いので、ごはんを少しおかわりするようなものです。